コラム
「隠し銭」とは何か?
2020-10-20
人が亡くなって、納棺という儀式が初めにあります。
亡くなった方を棺に納める儀式です。 ご遺体をそのままでは火葬が出来ないので、棺に納め火葬を行います。
その納棺式の際に、旅支度を整えて納めるのですが、その最中に隠し銭を入れる習慣があります。昔は鬼に取られないように、という考えのもと、
白装束の裾(すそ)や袂(たもと)に隠して、小銭を持たせ、あちらの世界で使って頂くように持たせていました。
今現在でも習慣は残っていて、通常、頭陀袋(ずたぶくろ)の中に、紙に印刷した六文銭をお持たせし、ご案内の上ご希望があれば、一円玉を六枚持たせています。
念のため、現金を燃やす行為は、貨幣損傷等取締法に触れる可能性がありますので、注意を促してご案内しています。
諸説色々ありまして、先のコラムで「三途の川ってどこにあるの?」で少々触れましたが、人が亡くなって初七日前に渡る川の渡し賃などといわれたり。
昔はその当時に流通していた硬貨を6枚持たせ、六道それぞれにいるお地蔵様へ渡すなど、いろいろ言われています。
ですが実際に行って、確認して、戻ってきた方は今だにお会いしたことがないので、実際はわかりません。(笑)
何のために持たせるか、知っていただく事により、故人に安心して旅立っていただき、遺族も安心して送り出せるようになるかと思います。
当館で納棺する際には、故人、遺族に寄り添い、丁寧な納棺を心掛けています。
藪塚、新田太田市・伊勢崎市周辺の方で、他でお葬式をして、気になった事でも結構ですので、お気軽にお電話ください。
