コラム
お葬式での言葉遣い
2021-09-01
さあ、9月です
まだまだ暑い日々がつづいておりますが、
いかがお過ごしでしょうか
子供達の長い夏休みがやっと終わりました。(やったー!学校行けー!!)
うちの子達、小学校は普通に通う形ですが、中学校は交代で出席みたいですよ
まあこれで、お昼の心配もしなくて済みそうです
学生を持つ親御さんたちお疲れ様でした。
さて、みなさん もしも親戚や友人、知人の訃報を知った時
自宅への弔問や、お通夜・お葬式に参列しますよね?
そんな時は言葉に気を遣うとおもいます
訃報に際しては、言ってはいけない言葉がたくさんあるイメージですね
そういう言葉を「忌み言葉」といいます
古来より「言霊」という考え方があり
言葉にも魂が宿るとの言い伝えがあります
不吉な言葉、縁起の悪い言葉を発すると
実際に不幸な事、縁起の悪い事などが起こると言われていました
例えば「不幸が重なる事を連想させる重ね言葉」などは避けるべきでしょう
「またまた」「次々」「重ね重ね」「返すがえす」「いよいよ」
このような言葉は遺族にとってつらさを増幅させるので絶対にやめましょう
また生死に直接関する表現も避けるべきです
「死んだ」→「逝去した」
「急死」→「突然のこと」
「生きていたころ」→「ご健在だったころ」
葬儀を施行していると、親族を励まそうとしてまわりの方が
「そんなに泣いてたら故人が悲しむよ」
「あなたが頑張らなきゃ」
「早く元気を出して」
なんて言葉を耳にします・・・
まあ余計なお世話ですよね
家族の死を受け入れられない状態で悲しみの中そんな言葉を言われても
「はい」「ええ」しか言えませんって
悲しみを乗り越えて早く元気になってほしいとの考えでしょうが
掛ける言葉としては不適切です
悲しみを共有し寄り添う言葉をかけるべきかと思います
「心中お察します・・・」
「ご愁傷様です・・・」
「どんなにお辛いことかと・・・」
「お悔やみ申し上げます・・・」
あとは遺族の言葉を聞いて差上げてください
また宗教で使う言葉として
「ご冥福をお祈りします」は仏教用語
「哀悼の意を表します」はそれ以外となります
あと僧侶をよく「御住職様」「御導師様」なんて言う方がいますが、
こちらは一見丁寧な呼び方にきこえますが、不適切で、完全な間違いです
「御」住職・導師「様」と二重敬語になっています、まさに重ね言葉です
「御住職」「住職様」また「方丈(ほうじょう)様」などの呼称が正しいと思われます。
この仕事をしていると、日本語って本当に難しいっておもいます