屋根より高い鯉のぼりと、受け継がれる「命のバトン」
五月の爽やかな風に乗り、太田の広い空を悠々と泳ぐ鯉のぼり。
五月五日「こどもの日」は、街中に活気があふれ、お子さんたちの健やかな成長を願う笑顔が広がる日ですね。
葬儀という「命の終着点」に立ち会う仕事をしていると、このお祝いの日が、単なる行事以上の、とても尊いものに感じられます。
小さな手が合わせる、祈りの形
ご葬儀の現場で、ときおり小さなお子さんが一生懸命に祭壇に向かって手を合わせる姿を目にします。
まだ「死」というものの意味を完全には理解できていないかもしれません。
それでも、ご家族の背中を見て、一生懸命に祈るその小さな背中。
私たちはその光景を見るたび、亡くなられた方の命が、消えてなくなったのではなく、
この小さな手の中に、確かに「バトン」として受け継がれたのだと実感します。
葬儀のプロとして見つめる「今」という奇跡
私たちは、形あるものはいつか無くなることを知っています。
だからこそ、今目の前で元気にお子さんが笑っていること、一緒に柏餅を頬張れること、
そんな「当たり前の日常」が、実はどれほど奇跡的なことかを、誰よりも強く感じています。
こどもの日は、親から子へ、そして孫へ。
私たちが普段お預かりしている大切な「命の連鎖」が、今まさに力強く輝いていることを確認する日でもあるのです。
家族の歴史を語る一日に
今日はお子さんやお孫さんと一緒に、少しだけ「ご先祖様」のお話をしてみませんか。
「あなたのおじいちゃんは、こんなに力強い人だったんだよ」 「おばあちゃんは、あなたのこの笑顔が大好きだったんだよ」
そんな風に、命の繋がりを言葉にして伝えていくこと。
それこそが、何よりの教育であり、そして最高の供養になるのだと私は信じています。
私たちも、この地域の皆さまが繋いできた大切なバトンを、
これからも真心を込めて守り、支えていくお手伝いを続けてまいります。
空を泳ぐ鯉のように、皆さまのご家族が健やかで、強い絆で結ばれる一日となりますように。





