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お葬式の「お塩」はいつ使うの?何で「お塩」を撒くの?

2020-12-01
お葬式には付き物の「お塩」ですが、実際皆さんはどのようにして使っていますか?

まず、「お塩」はなぜお葬式には付き物なのでしょうか?

古来より、お葬式は穢れ(けがれ)であるものと昔は考えられており、「お塩」は神様への奉納として使われるものでもあり、清らかである物とされています。「お塩」を撒く事でその穢れ(けがれ)を清め、浄化をすると言われます。「お塩」は白い物ですので=清らかな物とされていたようです。
穢れ(けがれ)を祓い落す事で非日常から日常へ戻していたと考えられるでしょう。

また日本は元々神様を祀る習慣があったので、神様の力を借り、穢れを祓っていたのでしょう。
日本人の約6割の方は仏式でお葬式を執り行います。神道は2割程、その他が2割となりますが、仏式、神道に関わらず、日本人の民間信仰として、今でも行われています。

使い方としては、皆さん身体に「お塩」を撒いていますが、本来は「踏み塩」と言いまして、玄関先に大量の「お塩」を用意し、その「お塩」を踏んで玄関から入っていたのです。昔は今みたいな靴ではなく、草履や、足袋を履いていましたので、家に上がる時には必ず足元を手で払ってから入っていました。
昔の足元の汚れ=穢れると考えが変化し、「お塩」を踏むようになったようです。穢れを家に持ち込まないという考え方です。
それで現在は変化し、「お塩」を撒くようになったみたいですよ。ですが、これから「お塩」を身体に撒くのはやめて、足元に撒き、踏んでから家に入りましょう。
 

ですが仏教で浄土真宗の場合は、「お塩」は用いません。人の死を穢れ(けがれ)とは考えないからです。
他の宗旨でもその考え方はあり、この「お塩」を撒くという事に疑問を感じている方も多いようです。

確かに、家族、身内の不幸=穢れ(けがれ)と認識するのはどうなんでしょう?

お葬式に「お塩」は必要かもしれません、我々もお客様に「お塩」を所望されればもちろん差し上げますし、ご用意もあります。ですが、本来の意味を知っていただいてご理解いただけると、幸いです。
 書いている甲斐があります(小声)
 
 
 
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